人員配置
女性管理職を増やすにはどうしたらいいの?

お答えします
そもそも、数値目標から決めるのはナンセンス。やりたくない女性にやらせるなんて、もってのほかです。まず、やるべきことは2つ。「管理職に挑戦してみたい」というモチベーションを高めることと、管理職になった後の心理的安全を約束できる環境をつくること。
そのためにお勧めしている方法も2つあります。1つ目は、ベンチマークとなる女性管理職をつくること。別に全社員が憧れるようなスーパーウーマンである必要なんてありません。むしろ、「その働き方なら、私にもできるかも」「そういう管理職なら…」と自分が管理職になった時のイメージが湧くような女性管理職をまずつくることが大切です。
そして、2つ目は管理職候補の女性社員に役員のメンターを付けること。私が以前、役員を務めていた会社では、女性社員の方から役員を指名できる制度にしていました。そうすることで選ばれる側の役員にもほどよい緊張感が生まれますし、何より、彼女たちの仕事ぶりを直に見たり、悩みを聞いたりすることで、女性管理職を増やすことで会社にどんな効果が見込めるのか、彼女たちが活躍するためには組織に何が足りないのかといったことが具体的にわかるようになってきます。
結局、人事の課題の多くは、上の人たちの意識が変わらなければ変わりません。女性管理職が増えなくて困っているとお悩みの人事は、まずはこの2つから挑戦してみては?
